温泉・銭湯・浴場施設の水質測定

温浴施設の水質基準は?

温浴施設の水質管理で問題となるのが感染症のレジオネラ症ですが、適切な塩素管理を怠ってしまうと、他にも大腸菌系の感染や真菌等の感染リスクも高まってしまうので注意が必要です。
不特定多数の入浴が想定され温浴施設には大きく分けて以下の3つが考えられます。

1.天然温泉

天然温泉の水質管理基準は、「温泉法」による基準値を遵守する必要があります。
さらに温泉泉質等により、細かな設定がなされています。

2.公衆浴場

公衆浴場(銭湯等)の水質管理基準は、「公衆浴場法」により、全国で統一された管理をしなければなりません。
また、厚生労働省により公衆浴場に関する条例(浴槽水水質基準)が定められています。

3.介護施設等の入浴設備

介護施設等の浴槽に関する水質管理基準は、各自治体により違いがあります。
例:東京都の場合
東京都保健福祉局によるマニュアル等で定められています。

このように、様々な基準により遊離残留塩素濃度は概ね0.4〜1.0ml/Lで管理する事が求められております。

新たに導入された結合塩素による消毒(クロラミン消毒)に関する詳細はこちら

測定器の選び方

温浴施設の水質管理でよく測定される項目は下記のとおりです。
塩素は管理したい塩素濃度や種類に応じて測定試薬が異なります。
お求めの場合は測定対象ごとに最適なモデルを下記お勧めからお選びいただくか、弊社専門スタッフまでお気軽にご相談ください。

測定項目 種類 濃度 簡易モデル 業務用モデル
残留塩素 遊離塩素 低濃度 簡易型mini-Cl2-L SP-4/ DP-4
中濃度 簡易型mini-Cl2-H SP-7
結合塩素(総塩素) 簡易型mini-Cl2-H SP-7
総塩素 高濃度 簡易型mini-Cl2-SH SBo-10
pH 中性域で管理 BTB アクアpH-BTB ダイヤル追加
浴槽水質基準で管理 SPS アクアpH-SPS ダイヤル追加
測定のポイント
ドクロ先生

水中の残留塩素はバイ菌や汚れ成分と反応することでどんどん消費されます。また、露天風呂等で強い日差しがあれば紫外線による分解、湯温が高ければ水中からどんどん揮発します。このため、営業時間開始時に存在した残留塩素濃度は、使用に応じて刻々と変化する点に気を付けましょう。こまめな濃度管理が衛生管理の重要なポイントになります。

特に小さなお子様が浴槽内に汚れを持ち込んでしまう可能性や介護施設等で高齢者用オムツを着用した利用者がいる場合は注意が必要です。
また、循環式浴槽の場合、ろ過器やヘアキャッチャーは細菌類が付着しやすい構造となっているため、こまめな消毒、清掃等が重要です。

温浴施設でお勧めの水質測定器

業務用売れ筋No.1はこちら プロ仕様

ダイヤル式残留塩素計 DP-4

大規模浴場や業務用施設管理者様ではこちらが人気!
※浴槽水の管理基準値である04-1.0ml/Lを測定可能

このキットでできること
  • 堅牢性、機能性に優れたプロ愛用モデル
  • 管理基準値の0.4~1.0 mg/Lが測定可能
  • レジオネラ症対策におすすめ

一般用・家庭向き売れ筋No.1 カンタン

低濃度

簡易型残留塩素計 SP-4

小規模浴場や、介護施設ではこちらが人気!
※浴槽水の管理基準値である04-1.0ml/Lを測定可能 

このキットでできること
  • 使いやすいシンプル構造でメンテも楽々
  • すぐに溶ける分包試薬
  • 発色を見比べるだけの簡単測定

中濃度

簡易型残留塩素計 SP-7

新たに追加された結合塩素消毒(モノクロラミン消毒)や中濃度域の遊離塩素消毒の管理ならこちら

このキットでできること
  • 使いやすい分包試薬&液体試薬
  • モノクロラミン3.0ppm以上に対応
  • 1台で遊離と結合の両方管理OK